こんにちは、まぁです。
今年も、テレビなどで芸能人の方が自殺(自死)されたというニュースが相次ぎました。
テレビの前で明るい表情を見せていた方の、突然の訃報を聞くと驚き、つらい気持ちになります。
身近な人になればなるほど、その悲しみや口惜しさは強くなるのではないでしょうか。
今回は特に重たい内容ですが、自殺(自死)についてお話します。
自殺(自死)の状況について
出典:厚生労働省HPより
2019年の日本の自殺者数は厚生労働省の数字では20,169人と言われています。
近年のピークで言いますと、2003年が34,427人と1番多く、その後毎年減少傾向にあります。
でも、それでもすごく多いと思いませんか?
自殺(自死)はそれほど身近なものなのです。
では、自殺(自死)とうつ病について、因果関係があると言われますがどうなのでしょうか?
うつ病の人がすべて自殺(自死)するわけではありません。
でも、うつ病になった人のかなりの数の人が自殺(自死)を考えたことはあるのではないでしょうか。
そして、自殺(自死)した人のほとんどがうつ状態にあると言われています。
普通の精神状態で、自ら死ぬなんて怖くてそうそうできるわけないですよね。
僕も自殺(自死)を考え、試みた一人です。
自殺(自死)したら負けですか
自殺(自死)した人に向けて、よく「なぜ死ぬことを選んだんだ」とか「死んだら負けじゃないか」とか「家族を悲しませるようなことをして」と言われることがあります。
「弱い人」や「自己責任」という人もいます。
果たしてそうなのでしょうか。
でも、自殺(自死)した人は決していくつもの選択肢の中から死を選んだわけではありません。家族を悲しませることが分からないわけでもありません。
そんなことは分かりきったうえで、死しか選択の余地がなかったのだと思います。(厳密には分かりきっていることを振り返る思考能力はない状況ですが)
僕もうつ病がひどかった時、ネットで自殺(自死)の方法を見て、薬物がいいのか、首を吊るのがいいのか、一酸化炭素中毒になるのがいいのかなんてことを悶々と考えていました。
リストカットをしたことも何度もあります。
自殺の名所と呼ばれるところにも何度も足を運びました。
その時は、死以外の選択肢を考えられませんでした。
「死ぬこと」しか考えていなかったです。
希死念慮が強かった時の心境
ここからは、希死念慮(死にたいと思うこと)が強かった時にどんな思いでいたかを書いていきます。
まず僕の場合ですが、「死にたい」というよりは「消えたい」という表現の方が合っていたように思います。
自分の存在を消し去って、過去から未来にかけてみんなの記憶からも消し去ってほしい・・・そんな感情でした。
元から存在しなかったものにしたかったです。
消え去ることがみんなに迷惑をかけない一番の方法だと思っていました。
起きている間はひたすら死にたい死にたいと考え、何度も行動に移そうと思います。
そして寝る前には、今日も死ねなかったことを悔やみ、寝た後このまま目が覚めなければいいと思いながら寝る。
それを毎日繰り返していました。
本当につらく苦しい日々でした。
一方で周りの人に分かってほしいとも思っています。
弱っている自分を見てほしい、苦しみを理解してほしい、救ってくれる言葉がほしい・・・。
周りの人も気にかけていないわけではないと思います。心配もしてくれています。
かといって、当然ながら本人の死にたいという気持ちを100%理解することなんてできません。
でも、僕は100%を求めてしまいました。
そして、自殺(自死)することが一番理解してもらえる方法だと考え、また逆戻りして堂々巡りしていました。
そんな毎日に自分も辟易しますが、周りも同じようにうんざりしていたと思います。
結果的にまた一人孤独な状況に陥ってしまいます。
最後に・・・
自殺(自死)願望のある人は、孤独を求めている一方で、逆に誰かとつながりたいと思っていたり、感情が堂々巡りしたりと非常に複雑な心理状態にありますし、その心の中は一人ひとり違うので、なかなかマニュアル化した対応はないと思います。
ただ、自殺(自死)するかしないかの境界線は自殺(自死)した人にしか分からないので、できるだけ早くそこから抜け出してあげないといけません。
何せ本人は自殺(自死)が唯一の解決策だと思っているわけですから。
その中で、僕が必要だと思うのは以下の3つです。
POINT
①死にたい気持ちも含めて、本人の苦しみやその中でのがんばりを認めること
②私はあなたを見守っているよというメッセージを伝えること
③一つでも心が安らぐ居場所をつくってあげること
自殺(自死)は負けでも逃げでもありません。
あなたのかんばりを誰も否定することなんてできません。
学校や仕事を辞めたって構いません。
でも、生きてさえいれば何かが変わるかもしれません。
僕は実際いい方向に変わりつつあります。
「死んだらだめだよ」なんて軽々に言うつもりはありませんが、直接でもSNSでも何でもいいので、そのつらさや苦しみを誰かに話してください。
そして、聞いた人は気の利いた言葉なんていらないので、どうか思いを受け入れてあげてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。