こんにちは、まぁです。
うつ病を患って、最初の難関と言ってもいい場面が家族や友人など、大切な人にうつ病であることを告白するときです。
僕もこのときのことは、今でも鮮明に覚えています。
そのとき、本人はどんな心境でいるのか、そして打ち明けられた相手はどんな対応をしたらいいのかについてお伝えしたいと思います。
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本人はものすごい勇気を出して告白したということ
近年、ハラスメントやワークライフバランス、コンプライアンスといった言葉が働く場で当たり前のように使われるようになり、家庭でも夫婦や親子が問題を抱え込むことなく、分かち合うという機運が上がってきました。
それに伴い、うつ病に対する理解も一般的には進んできました。
ただ、表向きの理解は進んでいるかもしれませんが、面と向かっては言えないけど、心の奥底では「弱い人」とか「根性なし」とか「仮病」などという思いを持っている人も少なからずいることも事実です。
うつ病を患った当事者である本人もそれは分かっています。
ついこの間までは、本人も「周りの人」であり、もしかすると「弱い人」と思っていたのかもしれませんから。
そのようなこともあり、うつ病を告白するというのは、とても勇気が必要です。
家族や友人など、大切な人には余計に「分かってもらえなかったらどうしよう」
「傷つけられるようなことを言われるのではないか」と不安だらけです。
このように、うつ病にかかったショックとともに、理解してもらえないかもと不安に押しつぶされそうになりながら、勇気を振り絞って告白するのです。
もし、打ち明けられた側になった場合は、そういう思いで言ってくれたんだということを受け止めてあげてほしいです。
僕の場合は、最初に話したのは妻ですが、妻は薄々感づいていたところもあるので、それほどではなかったですが、父に話す時がとても不安でした。
父はいわゆる根性論者で、うつ病などは1ミリも認めないというタイプの人でした。
なので、分かってもらえないとは思いながらも分かってほしい。
でも心が弱っている今、キツい言葉を浴びせられて耐えきれるだろうか。
と葛藤しながら打ち明けたことを思い出します。
結果は、キツい言葉を言われることはありませんでしたが、「ふんっ」と鼻で笑われたような対応でした。
父のことは、また改めてお話ししたいと思います。
あなたという人をすごく大切な人だと思っているということ
本人が、勇気を振り絞ってまで打ち明けなければならないのは、これからの生活がうつ病を中心に回っていくこと、そしてその影響を打ち明ける相手に与えてしまうからです。
そういう現実的な問題とともに、1番距離が近い人であるからこそ、1番の理解者であってほしいという願いがあります。
本人にとっては、【最初に告白する人=1番大切な人=1番の理解者】であってほしいという思いがあるので、極端に言うとその人さえ理解してくれて寄り添ってくれたら、他の人に理解されなくてもいいくらいの安心が得られると思います。
自分の責任だから、自分で何とかしなきゃと思っているということ
うつ病になってすぐは本人自身、初めての経験でもあるし、近しい人にうつ病の人がいたという経験のある人もなかなかいないと思います。
うつ病になると、自虐的で自分で自分を追い込んでしまう節があります。
病気になってしまったことを、自分のせいだと考える人も多いはずです。
うつ病のことをまだよく知らないので、そのように考えてしまいます。
だから余計に、人に迷惑をかけてはいけない、自分自身の努力でなんとかしなきゃと思ってしまいます。
でも、そんなことはありません。
病気なのですから、自分の努力だけではなく、きちんとした医療が必要です。
そして、この病気の特徴として周りの人の手助けがほかの病気よりも必要になります。
なかなか割り切るのは難しいかもしれませんが、思いきって周りの人に寄りかかってほしいと思います。
そして打ち明けられた人は、悪いのは病気で本人には何の非もないんだということを忘れないでいてほしいと思います。
とても戸惑っているということ
うつ病にかかった当初は、とても戸惑っています。
それまで当たり前にできていたことができなくなったり、乗り越えられたものが乗り越えられなかったりして、自分でもどうなっているのか理解ができなくなっています。
そして、病気そのものも本人が1番受け入れたくなくて拒否しています。
(最初は自分自身が病気に無理解で、弱い人だと思っていますから)
でも戸惑うのは当たり前です。
なるわけがないと思っていた病気になって、戸惑わないわけがないですから。
病気の告白を受けた方も、びっくりされるし戸惑われることと思います。
でも、本人が1番受け入れがたい事実を突きつけられ、戸惑っているんだということを理解してあげてほしいと思います。
まとめ
今回は、最初に大切な人にうつ病を告白するときについてお話ししました。
この病気は一朝一夕に、しかもすぐに治るような病気ではありません。
幾多の苦難を、本人だけでなく家族や友人も一緒に乗り越えていかなければならないです。
最初の告白のときの場面は重要で、後々まで本人の記憶に残ります。
この病気に打ち勝つためには、周りの人の手助けが必要で信頼関係が本人の病状をよくしたり悪くしたりもします。
うまく打ち明けられて、信頼関係の下に病気に立ち向かえるといいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。