こんにちは、まぁです。
うつ病の人は、いろんなことに敏感です。
そして、とても傷つきやすく落ち込みやすくなります。
人からの何気ない言葉に対しても敏感に反応し、傷ついたり落ち込んだりします。
その中で、誰よりも心を許している家族だからこそ、言ってほしくない言葉があります。
今回は、家族にだけは言ってほしくない、言われたら返ってうつ病の状態を悪化させる言葉についてお話しします。
気分転換に出かけてみたら?(一緒に出かけよう)
よく外出をしたら、気分も晴れると思われがちです。
確かに病気でなくて気分が沈んでいるだけなら、外出で気分も晴れるかもしれません。
ただし、うつ病の時はそれが当てはまらないことが多いです。(回復期には外出が必要なときもありますが)
うつ病の状態がよくないときは、外の刺激に対して敏感で弱い状態にあります。
本人が行きたがらないときは、弱っている状態であり、無理やり連れ出すと余計に状態が悪くなります。
僕の場合は人と音に対して敏感で、外に出ると常に緊張して不安で仕方ありませんでした。
時にはパニックを起こしたこともあります。
そして家に帰って、そんな自分が情けなくなり落ち込んでいました。
病院どうだった?
家族の立場からすると、一刻も早くうつ病が治ってほしいと願っているので、病院での診察の結果が気になるのは仕方がないのかなと思います。
でもそれを本人に聞くのはよくありません。
うつ病は風邪などのように、薬や点滴ですぐによくなる病気ではありません。
病院に行って、診察で近況を報告し、薬を調整してもらい帰ってくる。基本的にこの繰り返してす。
そんな中、家族にいろいろ聞かれても特に話すこともないし、家族の早く治ってほしいという気持ちが分かるだけに重荷になり、治らない自分を責めてしまいます。
どうしても気になるなら一緒に診察に付き添うか、本人が嫌がる場合には電話などで主治医や看護師さんに聞くようにするとよいでしょう。
もう少しがんばれない?治す気あるの?
うつ病で自宅療養しているときは、ダラダラ過ごすことが多いです。
ダラダラとしか過ごせない状態でもあるし、むしろ何も考えずにダラダラ過ごすことが治療でもあります。
しかし家族にはそうは写りません。
『病気にかこつけて怠けている』、『治す気がない』というように見えるのです。
しかしダラダラしていて、1番このままではいけないと思っているのは本人です。
何とかしたいけど体が言うことを聞いてくれないというもどかしさに苦しんでいるときに、その気持ちを分かってほしいと思っている家族から、治す気があるのかと言われると落ち込みますし、何とかしたいという気持ちも萎えてしまいます。
他の病気と同じように、動けない状態であるんだということを理解して見守っていただきたいです。
将来どうするの?
うつ病はいつ治るか分からない、いや治るかどうかすら分からない病気です。
そのため本人はもちろんのこと、家族もとても不安になります。
親の立場なら子どもの将来を憂うし、配偶者の立場なら経済的なことや子どもの教育のことなども心配になります。
でも、これもまた本人も痛切に感じています。
それまで描いていた人生設計は崩れ、生きることに絶望を感じ、そして何より家族に申し訳ないと思っているのです。
そんな家族から、将来のことを持ち出されて詰問されると、逃げ場がなくなってしまいます。
僕も何度もこの言葉を言われて落ち込み、希死念慮に襲われ、そして自傷行為に走っていました。
私(家族)も大変なんだよ
うつ病で療養するということは、つまり家事や子育て、経済的な負担が家族にかかってくることになります。
そのため家族もストレスがかかり、限度を超えて爆発してしまいます。
前に書いたダラダラ過ごしているのと連動しますが、自分が必死に家事や仕事で追われているのに、1日中寝ていたりテレビを見ていたりしている姿を見るとイライラしてくるのです。
本人としてはそうならざるを得ない状況なのですが、家族も分かっていたとしても黙っていられない精神状態になっているのでしょう。
言われた本人は何も言い返せず、ただただ申し訳ないという思いにしかなりません。
これはお互いにとってよくないことです。
ときには少し離れてみるようにし、家族も休息する機会をつくることが大切です。
まとめ
うつ病を悪化させる家族の言葉について、お話ししましたがいかがだったでしょうか?
POINT
①気分転換に出かけてみたら?(一緒に出かけよう)
②病院どうだった?
③もう少しがんばれない?治す気あるの?
④将来どうするの?
⑤私(家族)も大変なんだよ
うつ病の人と家族の距離は非常に近いです。
近いがゆえに、知識や理屈だけではいかないこともあります。
お互いに感情の生き物ですから、感情が勝ってしまうときもあると思います。
今回の記事を読んでいただき、胸にしまってていただくことで、もし言いそうになったときにグッと堪えていただける一助になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。