地方公務員の考え方・思考

市役所で働く地方公務員にとっての理想の上司【5つの条件】

 

こんにちは、まぁです。

 

ネットを見ていると、公務員の管理職に対して「仕事ができない」とか「頼りにならない」とかいうネガティブな意見が多いですね。

過去に僕も仕事ができない管理職について書きました。

 

では、理想の上司像とはどんな人のことを指すのでしょうか?

昔と今とでは、上司に求められるものも変わってきました。

しかし、時代が変わっても変わらないものもあります。

今回は、実際に管理職も経験した僕が、理想の上司になるために必要な5つの条件をお話しします。

 

 

 

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コミュニケーション能力

昔、僕が若かった頃は、無骨で普段は無口な上司がかっこよくて憧れたりしました。

そういう人に少し話してもらえるだけで嬉しかったり。

 

でも今は違います。

積極的に部下とコミュニケーションをとって、自分の人となりを知ってもらう方がいいです。

日常的な会話の中で人柄を認めてもらい、何かあったときは相談したいと思ってもらう。

そして、丁寧に話を聞き真摯に対応する。

その積み上げが、上司と部下の信頼関係をつくり、チームの結束力を高めることになります。

 

コミュニケーションをとる方法の中に、飲み会があります。

飲み会自体は、僕は否定派ではないのですが、部下にもいろいろなタイプの人がいます。

飲み会に行くことを目的にしてしまっては本末転倒ですので、こだわりすぎるのはよくないですね。

 

 

部下に安心感を与える

余裕をもって仕事をする

部下にとって、相談のしやすさは重要です。

相談しようと思っているときに、上司がとても忙しそうでバタバタされると、申し訳なさもあってなかなか相談しにくい雰囲気になります。

上司はそういう思いを部下にさせないように、平時はたとえ忙しくてもできるだけそういう素振りは見せない方がいいでしょう。

ただ暇そうにネットサーフィンをしている管理職がいるのですが、それとは全然違います。

 

部下の行動に目を配る

仕事のできる上司は、常にアンテナを張り巡らして、部下の仕事ぶりを見ています

あからさまだと返って部下は仕事がやりにくいので、あくまでさりげなくです。

問題が起こりそうなことを想定してリスク管理をしておきます

そして、もし何か事が起こったときは、それからが管理職の仕事だと積極的に動き出します。

部下は見てもらっているという安心感の下で、思い切って仕事をすることができます。

 

視野の広さ

部下が集中して仕事に打ち込む間、上司はこれまでの経験を生かし、あらゆる方向から物事を考え、部下から相談があれば、一方的に否定するのではなくヒントや代替案を出しながらともに創っていきます

昔は上司の一声でみんながついて行くというスタイルでしたが、今は一緒に積み上げていくというプロセスが重要です。

全否定されることがないので、部下は安心して積極的な意見を出すことができます。

 

部下のモチベーションを上げる

とかく市役所の仕事はおもしろくないと言われます。

また成果が出にくいとも言われます。

市役所の体質として、前例踏襲や周りの自治体の動向を見ながら仕事をするというのが染みついていて、そのやり方だとどうしても創造性がなくおもしろくなくなります。

なぜおもしろくないかは、上司自身が長い経験の中で気づいているはずです。

なので、まずは上司自身が仕事のやり方を見直し、仕事を楽しむことが重要です。

そうすることで、部下にも「こういうやり方をしてもいいんだ」と気づかせることができ、おもしろさを見出すことができます。

さらに、出世するともっとやりたいことを具現化することができ、仕事の幅が広がることを伝えると、出世意欲もかき立てられ、優秀な幹部候補の育成にもつながります。

 

 

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自分の出番をわきまえている

僕自身、管理職になって改めて感じたことですが、部下に仕事を任せるというのは勇気がいります

でも、いちいち細かなことで口出しをしていたら、部下はやる気を失いますし、責任感も出てこず育っていきません。

 

口出ししたくても、部下を信じ堪えて任せる度量が必要です。

そして自分の出番に向けて粛々と準備を進めておきます。

 

上司には、円滑な運営と部下の育成という2つを両立させるという能力も必要です。

ただし、これもはき違える上司がいるのですが、任せるというのと丸投げするのとは、まったく意味が違います。

 

すばやい決断力と強い信念

市役所の組織の中で、プレイヤーは部下でありコーチや監督が上司です。

最後は自分の責任で行うという覚悟は必要です。(実際には部長、副市長、市長と責任の分担がされる仕組みにはなっているのですが、心構えとして)

 

特に危機的なこと、突発的なことが起きたときは上司の腕の見せ所です。

そう、決断力です。

それもただ決断するだけでなく、すばやい決断力です。

 

また決断力とともに備えておくものが信念です。

 

市役所ではよくある話ですが、それまで課の中でコンセンサスが取れていたものが、市長や議員の一言でひっくり返ることがあります。

市長であろうが議員であろうが、違うものは違う、部下とともに積み上げてきたものが正しいんだという強い信念が部下の心をつかみます。

たとえ結果として負けたとしても、自分たちと一緒に戦ってくれたんだという姿勢に心を打たれるのです。

 

まとめ

市役所で働く地方公務員にとっての理想の上司について、必要となる条件は以下のとおりでした。

POINT
①コミュニケーション能力
②部下に安心感を与える
③部下のモチベーションを上げる
④自分の出番をわきまえている
⑤すばやい決断力と強い信念

市役所だけでなく、どこの組織でも必要なことであるかもしれませんが、市役所独特の部分もあったかと思います。

このすべてを兼ね備えた上司はなかなかいないかもしれませんが、充実した組織となるためには、優れて尊敬される上司の存在は必須です。

尊敬される上司が優秀な部下を育て、その部下がまた尊敬される上司となる・・・そんな理想的な世代交代がされる市役所になってもらえたらと思います。

僕も今は市役所とは違う組織にいますが、自分自身がこんな人になるんだという誓いも込めて書いてみました。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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