うつ病の人の周りの理解、関わり方

うつ病の治療をするうえで必要なこと9選【回復期編】

 

こんにちは、まぁです。

今は誰もが理解されているとは思いますが、うつ病は病気です。

そして、風邪のように少し休めば治るという病気ではありません。

発症して最初のうちの『急性期』と呼ばれる時期は、本当に何もする気力が湧かず、動くことができません。

しかし時間をかけていくうちに、少しずつよくなり『回復期』と呼ばれる時期を迎えます。

この回復期をどう過ごすかは、病気を克服していくうえで非常に大切になります。

今回は、うつ病の治療をするうえで必要なこと【回復期編】を9つご紹介します。

 

 

 

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焦らない

うつ病が少し回復してくると、早く職場や学校に戻りたい、迷惑かけた分の遅れを取り戻さなければならないなどと考えがちになります。

しかし、この焦りが返って病気をまた悪化させてしまいます

回復期では、右肩上がりに病状がよくなっていくわけではなく、調子がいい時期と悪い時期が交互にやってきます。

焦りは悪い時期を長引かせる原因にもなり、焦れば焦るほど落ちたときのショックも大きくなります。

よくなってきたときほど、ゆったりと構えてほしいです。

 

無理しない

うつ病になる人は、そもそも無理をする人が多いです。

何らかの形で無理をしたから、うつ病になったと言ってもいいぐらいです。

だから少し病状がよくなると、すぐに心にも体にも負荷をかけてしまいます。

回復期と言っても、まだ病気の最中で、病気になる前のパフォーマンスはできません。

本来の自分の力の50%ぐらいの力を心がけるようにしてください。

自分が思っている100%は、実は120%だということを自覚する必要があります。

 

僕も仕事に復帰して何年も経ちますが、それでも週の始まりは20%ぐらいからスタートさせて、1番がんばっても80%ぐらいを心がけています。

絶対に自分の中の100%は出さないようにしています。

 

規則正しい生活

うつ病の人には『寝られない、その逆の起きられない』、『食べられない、その逆の食べ過ぎる』など様々な弊害があり、規則正しい生活がなかなかできません。

でも仕事や学校に行くうえでは、時間の制約がありますし、やはり健康的な生活をするには規則正しい生活が必要です。

決まった時間に起きて、決まった時間に食事をとり、決まった時間に寝る。

そんな当たり前のことが、うつ病の人にとっては難しいのですが、回復期の調子のいいときに習慣づけていただきたいです。

 

軽い運動

回復期になり、調子のいい日は体が少し軽く感じます

そんな日は、激しい運動でなくてよいので、体を動かすことをお勧めします。

どんな運動でもいいのですが、できれば外へ出てほしいです。

汗をかくことで気分も爽快になりますし、職場や学校に復帰するための体力作りにもなります

ただし、やり過ぎには注意してください。

ほどほどを毎日続ける方が効果は上がります。

 

人に慣れる

社会復帰するうえで、人との関わりは切り離せません

しかし、うつ病になると人との関わりが億劫になったり、恐怖すら感じる人もいます。

急性期は閉じこもり気味になって、それに慣れてしまっているので、徐々に人とふれあう機会を増やしていきたいです。

最初のうちは心を許せる人と会うだけでもいいし、直接話さなくても電車やバスに乗って、通勤・通学の練習をするのもいいでしょう。

 

 

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先は気にせず今の積み重ね

うつ病の人は、病気のせいもありますが、先のことを考えて不安感が増してしまいます

でも本人も分かっていると思うのですが、起こるかどうか分からないことで悩んでも仕方ないですよね。

先のことを考えると、どうしても落ち込む方向にベクトルが向くので、できるだけ考えないようにしましょう。

それよりも、今に目を向けて積み上げることの方が大切です。

失った自信を少しずつ取り戻す作業をしてほしいです。

 

自分を褒めて好きになる

うつ病の人は、自分を責めることが癖づいています

前段の今の積み重ねの延長で、できたことに対して、その都度自分を褒めてあげてほしいです。

褒め続けて自分を好きになることが、うつ病の症状と闘ううえですごく重要になります。

できるだけ自己肯定感を上げることが、寛解・完治につながっていきます。

 

調子には波があるので波に逆らわない

回復期と言えど、落ち込む時期は必ずあります

そのときに、回復期だからとがんばり過ぎると、余計に悪化させます。

沈んでいるときは、先ほどまでお話ししたリハビリ的なことも休んでも構いません。

そこに責任感を感じ過ぎない方がいいです。

必ずまた浮上するときは来ます

浮上することを信じて、調子が悪いときはあがなわず、調子の波に合わせて休養をとることが、早くに浮上できる最善策です。

 

人への気遣いや思いやりは寛解してからで大丈夫

僕が何人ものうつ病の人と出会ってきて思うのは、うつ病になる人は自分より他人を優先することが多いということです。

それはいいことではあるのですが、それなりのエネルギーが必要になりますし、ストレスもかかります。

今は人のことを優先させる時期でもないし、状況でもないことを自覚しないといけません。

自分的には、『冷たい人間だな』と思うぐらいでちょうどいい加減です。

まずは自分を守ることを最優先させてください

人を助け上げようとして、自分も落ちたら身も蓋もありません。

寛解して自分に余裕ができたら、その余った分をおすそ分けするようなイメージがいいと思います。

 

まとめ

回復期において、うつ病を治療するうえで必要なことは以下の9つでした。

①焦らない
②無理しない
③規則正しい生活
④軽い運動
⑤人に慣れる
⑥先は気にせず今の積み重ね
⑦自分を褒めて好きになる
⑧調子には波があるので波に逆らわない
⑨人への気遣いや思いやりは寛解してからで大丈夫

うつ病における回復期の過ごし方についてお話ししましたが、いかがだったでしょうか。

回復期も人によって期間に長短があります。

どちらかというと、長い道のりの人の方が多いかもしれません。

前に進めることが大事なのですが、時には後退することもあります。

一気に進めようとはせず、少しずつで『三歩進んで二歩下がってもいい』という気持ちで回復期を過ごしていただき、1日も早く心に光が差し込むことを祈ります。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

よろしければ、こちらもご覧ください。

 

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