こんにちは、まぁです。
市役所にはたくさんの部署があり、それぞれで仕事内容もぜんぜん違います。
そこで、課ごとの仕事の内容を説明しながら、出世率や激務度についても触れていきたいと思います。
部や課の名称や課の編成については、市区町村により異なりますので、ご了承ください。
今回は、企画部編です。
企画課
出世率: (4 / 5)
激務度: (4 / 5)
市役所の中で、財政課とともに市役所の総合的な政策を統括する部署です。
とは言うものの、市役所の業務はとても範囲が広いので、実際に深く関わるのは重要政策のみになります。
企画課の花形の業務は、総合計画の策定業務になります。
約10年間を見通す計画なので、見直しを担当する職員はプレッシャーも大きいですが、仕事の醍醐味は感じられます。
その他には、国勢調査や統計に関する業務も多くあります。
雲をつかむような話も多いので、理想と現実をしっかり把握し、調整する能力の高いスキルが求められます。
人事課
出世率: (5 / 5)
激務度: (5 / 5)
市役所の中で、財政課とともに出世コースの双璧をなすのが人事課です。
市役所が持つ最大の権限である予算と人事のうち、人事を担当する部署です。
業務の中で1番大きなものは、やはり人事異動です。
やりがいはあるのかもしれませんが、場合によっては職員に恨みを買うことにもなります。
妬みと言った方がいいかもしれません。
もう1つの大きな役割は新規職員の採用にかかる業務です。
スキルの高い職員を採用することもありますが、公務員にも向き不向きはあるので、そのミスマッチを防ぐこともポイントになると思います。
その他にも、給与や福利厚生、研修、人材育成など多岐にわたる中で、日々職員のよろず相談の対応も受けます。
非常に忙しく、財政課とは違い1年中繁忙期と言ってもいいでしょう。
近年は特にメンタルヘルスに関わる業務も、人事のスキルとして求められるのではないかなと思います。
僕の体験になりますが、うつ病のとき人事の職員さんがどのような対応をしてくれるかのよって、それ以降の仕事への取り組み方に大きく影響されました。
僕はずいぶん助けられましたが。
秘書課
出世率: (4 / 5)
激務度: (3 / 5)
市長や副市長などの秘書業務を行う部署です。
トップに1番近いところにいるので、色々な情報が入ってきます。
他言無用な話を嫌でも聞くので、口が堅くないとできません。
土日祝日は、市長・副市長の公務が入っていることが多いので、振替で休むことはできますが休みが不規則になります。
あと、本人が望む望まないにかかわらず市長との距離が近いので、市長が交代したときに、とばっちり人事を食らうこともあります。
広報課
出世率: (3 / 5)
激務度: (3 / 5)
市役所の広報広聴を担当する部署です。
1番大きな業務としては、市役所の広報紙の作成です。
また報道機関との連絡調整もあります。
一定以上の人口規模の市役所であれば、記者クラブがあり番記者がおられるのではないでしょうか。
昔は紙媒体だけでしたが、今はホームページの作成やFacebook、Twitter、LINEなどのSNSにも取り組む市役所も多く、仕事の範囲は広がっていると言えます。
市役所のPRやシティセールスといった役割が大きいのですが、公務員にとっては苦手な分野ですね。
表現方法に制限がかかり、どうしても堅いイメージのものになりやすくなってしまうので。
個人的な意見にはなりますが、市政を言葉にして載せる部署なので、本当に自分の市役所に愛着があり市民に伝えたいという思いがないと、スカスカの広報になってしまうのではないかと思います。
危機管理課
出世率: (3 / 5)
激務度: (3 / 5)
危機管理課については、もしかすると市長直轄の独立した部署になっているところもあるかもしれません。
市役所というか市の危機管理全般に関わる部署ですが、日常的には消防署や消防団に関わる業務や防犯灯の設置など防犯対策の業務などがあります。
普段はそれほど忙しくはないですが、台風などの災害が発生すると一変して家にまともに帰れないような状況になります。
これは、災害の多い地域と少ない地域で差はあるかもしれませんね。
昔は災害対応がほとんどでしたが、今の新型コロナウィルス感染症や熱中症、またミサイルが発射された時の対応など、何でも危機管理と捉えられるので、息つくひまがなくなってきているかもしれません。
まとめ
今回は市役所の企画部についてお話ししましたが、いかがだったでしょうか。
出世という点では、もしかすると総務部より近い位置にあるのかもしれません。
企画部の仕事は、市政全般を見回すことができる課が多いです。
そのため、若いときに経験すると視野が広がり、次に異動したときに役立つことがたくさんあります。
一方で、他の部署で経験を積んでいないと市政全般のことは考えられない、語れないという部分もあります。
若手の未来に向けてのエネルギーと、熟練したベテランの融合がよりよい仕事を生み出すように思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。