こんにちは、まぁです。
みなさんは自傷行為という言葉を聞かれたことはありますか?
自傷行為という言葉にはなじみがなくても、リストカットなら知っておられるのではないでしょうか。
今回は、10年以上うつ病を患い、自傷行為も行い苦しんだ僕の経験から、うつ病による自傷行為についてお話しします。
自傷行為とは
書いて字のとおりですが、「自らを傷つける行為」のことです。
具体的にはリストカットが代表的ですが、次のようなものがあります。
・リストカット
・火のついたタバコを皮膚につけ火傷させる
・壁をたたいたりしてケガをする
・薬を過剰に飲む
僕は、リストカットと火のついたタバコの押し付け、薬を過剰に飲んだ経験があります。
これら以外にも自分の経験から、アルコールの多量飲酒やギャンブルなども同じ目的で行っていた節があるので、自傷行為の1つかもしれないですね。
うつ病以外にも総合失調症などの精神障害や知的障害も原因や背景にはあるようです。
一般的に10代~20代に多いようですが、僕は30代~40代にかけて自傷行為をしていました。
なぜ自傷行為をしてしまうのか?
自傷行為をする原因として、過度なストレスを解消させるためとか、自分で自分に罰を与えるためであるとか言われています。
基本的には僕もそうだと思います。
ただ、それを意識してやっているかというと、当の本人はそんなことは意識していません。
無意識のうちに、体が勝手に動いたととか、せずにはいられなかったとかいうような感じです。
僕の場合は、リストカットをしたパターンが大きく2つに分けられます。
1つは仕事中に大きなストレスがかかったとき、追い詰められた状況から逃れたいと感じたときにトイレでリストカットしていました。
そうすると、気分が少し楽になり落ち着きます。
もう1つは休職中に、家に1人で悶々とした時間を過ごしているときに、「こんな自分はいなくなった方がいいんだ」とか「家族に迷惑をかけて申し訳ない」みたいな思いが溢れてきて抑えられないようになり、リストカットをしました。
そうすると、罪悪感が少し消えます。
僕は、こちらの懲罰的な意味合いの自傷行為が多かったです。
リストカットやたばこでの火傷の場合、痛くないのかというと痛みは確かにありますが、それほどの痛みは感じません。
どちらかというと、心の痛みが和らぐのでスーッとした気分になります。
これは、科学的にはホルモンの分泌が影響しているようです。(ここはよく分かりませんが)
手首を切るなんて、今からでは考えられないですね。
普通に怖いし、痛いしって思ってしまいます。
でも、そのときは何のためらいもなく切っていましたし、怖さなんてまったくなかったです。
自傷行為と自殺(自死)との関連性
一般的には、自傷行為と自殺(自死)とは別のものとして捉えられることが多いです。
絶望から死にたいと思いそれを行動に移す自殺(自死)と、苦痛から逃れるために(生きるために)行う自傷行為では、目的が違うということです。
確かにそれは僕も納得できます。
自傷行為をしているときは、基本的には死のうと思って行動しているのではなく、傷つけようとして行動していました。
しかし、一概に関連性がないとは言えません。
自傷行為は、アルコールや薬物のように依存性があり行動がエスカレートしていきます。
リストカットも回数が増えたり、傷口が深くなったり、薬にしても飲む量が増えていったり・・・。
繰り返すたびに慣れていって鈍感になり、どんどんその先を求めていくのです。
先を求めていくということは、自分では無意識でも結果的に自殺(自死)の方向にベクトルが向いて行っています。そうすると、自殺(自死)したいという気持ちとの境界線が分からなくなり、境界線を越えて自殺(自死)してしまう可能性は十分あると思います。
自傷行為をしているあなたへ
見ず知らずの僕なんかが、偉そうなことは言えません。
自傷行為をしている人に、やめてほしいとお願いしてもやめられません。
だって、それがあなたが今、生き続けていくための術なんですから。
決して誰かに見せたい、誰かの気を惹きたいなんて気持ちでやっているわけではありません。
こんなことすることは、ダメなこと、情けないことだって分かるから見せようなんて思わない。
誰も分かってくれないから、誰かに言ってもきっとムダだから、唯一自分の苦しみを和らげて助けてくれるのが自傷だからやっているだけなんです。
でも、やっぱり人に和らげてもらいたい、助けてもらいたいんですよね。
裏切られるのが怖いから声には出せないけど、SOSを出しているんです。
人から理解してもらえなかったり、裏切られたりをたくさん経験してきたから、声に出すのは本当に勇気のいることだけれど、でも出すしかないんですよね。
また同じように裏切られるかもしれないし、傷つくこともあるかもしれないけど、声を出し続ければ、必ず心の中で抱きしめてくれて包み込んでくれる人が現れます。
ちっちゃな声でもいいから、ちょっとずつ声に出してみませんか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。